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没後120年ゴッホ展ーこうして私はゴッホになった


文化の日、母と一緒に国立新美術館で行われている「没後120年ゴッホ展ーこうして私はゴッホになった」を観に行きました。

まず入場は10分待ち。
祝日のお昼時なのに10分っていうのは実はラッキーかもしれないけど、いやぁ、中がめっちゃくちゃ混んでました。ゆっくり余裕なんてなし。

“ゴッホ展”なのですが、ゴッホと縁があったり親交があったゴーギャンやモネの作品もあったり、ゴッホが下積み時代に描いた素描も数多く出展されていました。
パンフやチケットにも使用されている『灰色のフェルト帽の自画像』と『アルルの寝室』『アイリス』あたりがこれぞ誰でも知っているゴッホ!っていう作品で、『ひまわり』があるわけでもなくゴッホのテーマカラーとも言える黄色の作品が多かったわけでもなく、浮世絵の影響を受けたと説明するなら1点くらい浮世絵を真似した作品を持って来ればよかったのにとか、人物を追うならばレプリカでもいいから弟・テオへの手紙を出してもよかったのでは?と思ったり。
成熟期のゴッホの作品展というより、サブタイトルに「こうして私はゴッホになった」とあるようにゴッホの足跡と画風の変遷を追う内容の展観だったという印象です。

ゴッホの自画像についてはwikipediaのこちらがオススメ。画風の変遷が一目瞭然。
「代表作が自画像っていう画家はどれくらいいるか」と考えた時に、やっぱりゴッホの自画像は間違いなくその筆頭に挙がると思うし、美術の専門教育を受けていない人でも自画像や写真を観てピシャリと言い当てられるのって、ゴッホやダリくらいなんじゃないかなぁ(意外とピカソってわからない気がする)。
そう考えると、ゴッホの自画像はただ「自分を書いてみました」ではなく、そこにゴッホの魂が宿っている、そんな風に思ったりします。

強烈に印象に残ったのは最晩年の作品(っていってもゴッホは37歳でなくなってるから、そんなにおじいさんではない)。
精神を病み、自ら耳を切り落とすような行動に出た後のゴッホが描いた作品たちは、タッチも作品が持つエネルギーも本当にバラバラで、うねうねとした筆致に不安定な精神の起伏を目の当たりにした気がしました。
その中の1つ「オリーブ畑と実を摘む人々」と、ゴーギャンの「ブルターニュの少年と鵞鳥」の色彩が似ていたのには、仲たがいして決別してしまった2人の画家の繋がりが見えたような気がしたり。最終室は本当にいろんなことを想像した展示でした。

今回美術短大出身である母と一緒に見に行って「白と黒の素描の世界から色彩豊かになっていく過程は光をどう捉えるかコントラストで観ていると思う」とか、「正面を描くと動きは止まっているように見えるけど背中って行動が続いていくように見える」とか、そういう見方もあるのかっていう驚きがあったのも面白かったです。

わずか10年の画家生活のうち、2年を素描で費やし、その後パリで多くの画家仲間と交流したくさんの経験を得て、アルルに移り住み自らのスタイルを確固たるものにしたゴッホ。
自分と対峙する時間が多かったり理想が高いが故に他人とも衝突してしまい、自分自身を傷つけてしまうようなデリケートな心の持ち主。
生き急ぐように絵を描き続けたけど37歳で亡くなるまでに売れた作品はわずが1点のみ。
絵を描くことが本当に好きで、情熱的(激情的といってもいいかも)であり、ものすごく努力家だったことが、亡くなった後に評価され、こうして120年たった今日に開催される展覧会を超満員にするっていうのは、なんだかとてもドラマチックだなぁと思いました。

休日は確実に混んでいるので、閉館を延長している金曜午後とかが比較的ねらい目かもしれません。
展覧会は12月20日(月)まで。


art 23:40 comments(2)
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- 23:40 -
COMMENT
予備知識と呼べるようなものも全くない絵画初心者だけど、九州にも来るので、是非行きたいと思ってます。
エリつんのママの見方も参考に、ほうほう・・・と唸ってきたいと思います。
jam 2010/11/05 8:16 AM
☆jamさん
私も数年間美術に関わる仕事はしていましたが、お恥ずかしながらほぼ知識なしです^^;

東京会場の片隅には堅ちゃんから♪太陽についてのメッセージもありましたよ。
そちらもお楽しみにw
エリつん 2010/11/06 11:22 PM









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