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ペンギン・ハイウェイ
評価:
森見 登美彦
角川書店(角川グループパブリッシング)
¥ 1,680

「夜は短し歩けよ乙女」など京都を舞台に男子大学生が主人公だったこれまでの森見作品と大きく違うのは、今回の主人公は小学生の少年・アオヤマ君。
でも、こいつがまたこまっしゃくれているというか、生意気な口のきき方(「僕は怒ることはないのです」とか小学生に言われたらちょっとイラっとくるw)はやっぱり森見ワールドでした
時折こどもっぽいことを言うのがかわいらしくもあるんだけど。
(この作品とは関係ないけど、森見さんが女の子を主人公に書いたらどうなるんだろうなぁ。興味ある。)

「僕はものすごく研究熱心だから大人になったら誰よりも偉くなるのだ」と、お父さんから教わったノートの書き方で様々な「研究」を行う僕は、探検仲間のウチダ君と市内の探検地図を作ったり、歯科医院で働く(僕が好意を寄せている)お姉さんとチェスの勝負をしたり、頭フル回転の毎日を過ごしていた。

そんなある日、街に突然ペンギンが出現
ペンギンの謎を研究する過程で次々と不思議な出来事に遭遇し、やがてペンギンとお姉さんが密接に関係があることに気づいていく…一体お姉さんは何者?!っていう冒険SFストーリー。

事例の整理から仮説を立てて実証するアオヤマ君、心優しい哲学的思考の持ち主ウチダ君、データ整理が得意な理系少女ハマモトさん、対立するジャイアンみたいな“スズキ君帝国皇帝”のスズキ君といった子どもたちの活躍する一方で、わが子を見守るお父さんとお母さん、そしてこの物語のキーウーマンでもあるお姉さんという3人の大人も魅力的でした。

4章「ペンギン・ハイウェイ」からの怒涛の展開に一気に読むスピードがあがりました
amazonレビューではクライマックスについて賛否両論あるようだけど、摩訶不思議な世界を描く森見作品として私はアリだと思う

時折、淡い恋心が見え隠れして小学生っていう時期のフクザツな心模様も感じ取ることができて、ちょっとむず痒いような気持ちにもなりました

ひと夏の大冒険を終えて、様々な感情を体験して一回り成長した僕のエピローグは、この先もアオヤマ君は相変わらず“ややこしい子ども”なんだろうけど、きっといい大人になってくれそうだなぁ〜と思える清々しいエンディングでした

夏休みを挟む140日間のお話なので、この時期に読むのがオススメ
「小学生の夏休み」を描いた作品って、どうしてこんなにワクワクドキドキするんだろう
それはきっと“夏休み”という特別な期間が持っている魔力かもしれない。

夏休みの読書感想文にもいいんじゃないでしょうか?
子どものころにこの作品に出会っていたら、また違う読み方ができそう。
きっと歯科医院のお姉さんに対してものすごく警戒しそうだけどw
book 12:13 comments(0)
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