スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

-  -
女たちは二度遊ぶ
評価:
吉田 修一
角川グループパブリッシング
¥ 500

beeTVでケータイドラマ化された吉田修一さんの原作本「女たちは二度遊ぶ」です。
「日本の11人の美しい女たち」をテーマに書かれた11篇の短編集で、そのタイトルがどれも想像力をかきたてられるものばかり。

・どじゃぶりの女
・殺したい女
・自己破産の女
・泣かない女
・平日公休の女
・公衆電話の女
・十一人目の女
・夢の女
・CMの女
・ゴシップ雑誌を読む女
・最初の妻

「吉田修一って男だよね?女じゃないよね?」って思うほど、女性の心理を寸分のブレもなく中心を射抜くようなストーリーばかりに驚いたというのが一番の感想
女性作家が書けば被害妄想のように思えるストーリー展開も、男性作家が書くことですごくリアリティと説得力がある上に、女性心理をすごく捉えているので女性が読んでもストーリーに登場する女性主人公が宙に浮いている感じがしない。

主人公はどの作品も男の人。「最初の妻」だけ中学生の男の子だから例外だけれども、他10篇の男の人に共通しているのは、お世辞にも誠実に女性と付き合っていない、向き合っていない、ただ楽しんでいるだけの人たち。
まぁ、シチュエーションが違えどもそんな人にホイホイとくっついていって夜を共にしてしまう女の人の話も多く、「ダメ男が悪い!」とも一概に言えないんだけど・・・。
話の中で登場人物が生活している息遣いとその仕草や立ち居振る舞いとか日常を思い描けるような描写が、ただの遊びの関係だけを描くだけじゃない心に残るストーリーとして仕上がっているんだと思いました。

話がちょっと戻って、繰り返しになるけれどこの短編のテーマは「美しい女たち」なんだけれども、その“美しさ”とはなんだろう?と考えたくなる1冊です。

「どしゃぶりの女」はお風呂に3日も入らなくても大丈夫で、部屋から全くと言っていいほど出ず、お弁当を買って帰ってきてくれるのをひたすら待ち続けるまるでペットのような女だし、
「自己破産の女」はいきなり飲んだくれで醜態をさらし、「十一人目の女」は彼氏がいながら浮気をしていて(しかもその相手は遊び人で他にも多数女がいる模様)同棲している部屋に戻ったら別れを切り出そうとしている。

「美しさ」って穢れがないということじゃなくて、様々な暗い部分があるからこそ輝いて見えるということなのかな?とこの本を読み終えた時の最後の感想。

beeTVではもちろん女優さんが演じているので美しい方が登場しますが、文章だけを読んで思い思いの「美しい人」をイメージしてみてるものいいかもしれません。



book 15:20 comments(0)
スポンサーサイト
- 15:20 -
COMMENT









スイーツレポートばかりとなったブログ。
読んだ人が「食べてみたい!」と思ってもらえたら嬉しいなぁ。
そんなことを願いながら綴っています。
Calendar
S M T W T F S
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031    
<< July 2018 >>

NewEntry
Profile
Category
Comment
Archives
Links
Mobile
qrcode
ブクログ
Other