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「聖地チベット―ポタラ宮と天空の至宝」展
 

上野の森美術館で行われている「聖地チベット―ポタラ宮と天空の至宝」展に行ってきました。
3連休ということもあって大盛況。来館者も若者からお年寄りまで実に幅広かった。
あと、特筆すべきなのは、会場の前には「FREE TIBET」の旗を掲げた運動者たちの姿もあったこと。これは他の展覧会には見られない光景ですね。政治的なことが絡む展覧会ってそうないし。

同じアジアだし顔も日本人と近い民族性があるけど、その文化については、ほんの上辺だけしか知らないんじゃないかって思って、今回の展覧会に行ってみたんだけど想像以上に奥深い世界でした
私が知っているチベットの知識といえば、ダライ・ダマにラサ、ポタラ宮、仏教に曼荼羅。
改めて思い起こしてみても、これくらいしか思い浮かばない…
歴史についても、世界史でやってるはずなのに音声ガイドを聞いてもさっぱり思い出せずでした…。

日本の仏像は、静的で穏やかな笑みを湛えていて性別を感じさせないものが多いけれど(不動明王とかは別だけど)、チベットの仏様は目を見開き、感情を露にしていて、性別がしっかりあったのがとても印象的でした。
そして、どれもこれも金色に輝き煌びやか。細密な装飾と宝石がちりばめられ、とても豪華でした。

の写真にもある「カーラチャクラ父母仏立像」は男女が抱き合ってる像で、男性と女性それぞれが持つ能力が1つになって仏となるっていう考え方にとてもショックを受けました。
それぞれ四面の顔を持ってるんだけど、向かい合っている顔が鬼の形相
抱き合ってるのに、そんなに恐い顔しなくても・・・。
手も何本もありそれぞれに仏具を持っていて、足元には悪魔や獣を踏みつけているという迫力の像でした。

他にも、男性の修行僧をサポートする女性の仏の像っていうのがあったんだけど(目録にしるしを付けてくるのを忘れたため名前がわからない;;)、“喜ばせ続けることができれば快楽の末に悟りを得ることができるが、機嫌を損ねると食いちぎられる”的な説明がついていて、それを読んで思わず笑ってしまいました。
いつの時代も女が強いってことは変わらないとしても、宗教の教えとして盛り込まれてるってすごい
苦行の末に悟りではなくて、快楽の向こう側に悟りがあるっていうのも、すごい発想。

あとは、タンカという掛け軸のような仏画も、とても興味深かったです。
一番古いものは14世紀のものが出展されていて(ライトを直接当てると劣化する恐れがあると思われるため、薄暗いところで展示されてた)、その長い歴史を物語っていました。
細密な絵の描写や極彩色の色遣いもさることながら、私は布に注目してみてきました。
模様が描かれているものもあれば、鶴や「壽」の文字がパッチワークのように配されているもの、卍模様がたくさんが入っているもあって、そのいい意味でのごちゃ混ぜ感が、私の中のチベットのイメージにピッタリでした。

髑髏をあしらった装飾が多かったのも印象深かったなぁ。
中には高僧の頭蓋骨や大腿骨を用いて作った仏具なんていうのもありました。
人が亡くなったら、その魂を空へ登らせるために鳥に与えるというお葬式を行うチベットの風習を考えると、肉がなくなった後に残される骨っていうのは、身近なものなのかもしれない。
墓場を守る神様「チティパティ」っていうのがいるんだけど、この神様の姿は小さな髑髏が5つ付いてる頭飾りをつけた骸骨なんだけど、耳は縁起がいいとされる七色の扇が付いているというもの。
ユーモラスというかなんというか、こんな格好の神様はありなんですか?!って、ツッコミを入れたくなるほどのビジュアルでしたw

この展覧会は、チベットいう国とその文化に触れることはもちろんのこと、仏教に対するイメージを根本から覆してくれる、ものすごいエネルギー溢れていて、終始圧倒された展覧会でした

art 23:20 comments(0)
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